2011年度も、受託研修として、下記のさまざまなフィールドからのニーズにjこたえる形で、ラボラトリー方式の体験学習を核とした研修を実施してきています。研修をご依頼いただく際の参考にしていただければ幸いです。
2009年度の活動実績:受託研修はこちら→2009活動実績
2010年度の活動実績:受託研修はこちら→2010活動実績
テーマ:アサーショントレーニング
概 要:同校で精神保健福祉士や保健師の資格取得・就職を目指すコースで学び、卒業を目前に控えた学生を対象に受講希望者を募り、アサーショントレーニングを行った。アサーションの成り立ちや概要を伝える小講義を導入時に行い、午前中はワークシートを用いた事例研究・発表を通じて理解を深めた。午後は誰もがもっている「心の基本的人権」について話し、アサーションが自分の人権を守って人と共に生きるための方法であることを印象づけた。その上で受講者それぞれが気になる事例を出し合い、グループごとに代表的な事例を選んで、それをアサーティブにするためのかかわりを検討し発表した。最後に全員が輪になって一言ずつ感想をコメントしたときには、対人援助職を目指す学生として、人を受容することの大切さだけでなく、「自分の気持ちに気づき、それを目の前の相手に伝えることの重要性に初めて気づいた」という言葉が多くきかれた。(1日 420分)
派遣研究員:水野節子
テーマ:アサーティブコミュニケーション
概 要:大学院を修了してCNS〈専門看護師〉として活躍しようとしている方々を対象に、率直で正直な自己表現「アサーション」の授業を行った。アサーションはコミュニケーションの方法であると同時に、自分の人権を守って人と共に生きるための考え方でもあり、アサーションの成り立ちや概要を伝える小講義を導入時に行い、ワークシートを用いた事例研究を通じて理解を深めて、午後は受講者それぞれの事例を出し合って、グループごとにアサーティブなかかわりを検討した。その午後の演習では、同じCNSだからこそ共有できる実感や気づきが語られ、ロールプレイを通じて「たった一言の応答」が、その後の会話の展開や当事者同士の関係を変えていく体験もできて、実践的な学びを得ることができた。〈3コマ 270分〉
派遣研究員:杉山郁子、水野節子
テーマ:職場におけるリーダーシップ
概 要:名古屋市を除く愛知県下の消防署の各管轄で小隊長に昇進した38名の方々が1週間の宿泊研修を行うなかでのリーダーシップについての研修。まず、リーダーとリーダーシップの研究の歴史的な変遷をマネジメントとのつながりから解説を行った。メンバー(部下)が自律的に判断し、主体的に行動するために、リーダーがメンバー(部下)とどのようにかかわるかということをリーダーシップ理論をもとに説明した。その後、グループに分かれ、実習に取り組みながらリーダーとして他者を観ること、他者とかかわることを実践していただき、ふりかえりとわかちあいを行った。最後に小講義としてServant Leadership (Greenleaf, 2008)を紹介し、リーダーシップを発揮するために心に留めておくことなどを解説した。
派遣研究員:林 芳孝
テーマ:集団の力を最大限に引き出すファシリテーション基礎講座
概 要:岐阜総合教育センターからのご依頼を受けて今年で3年目の講座。岐阜県下の保育所、小学校、中学校、特別支援学校、高等学校の27名の先生が参加された。「ファシリテーション基礎講座」というテーマで、まずは一学習者としてラボラトリー方式の体験学習に取り組んでいただき、自分や他者、グループの動きを観、気づきや学びを得ることを目標とした。実習は、先生方が学校現場でもすぐに子どもたち、生徒たちに使えるようなものを選んで体験していただいた。講座の最後に、ファシリテーションの行動基準と心得をお話しした。講座終了後も大学院のことを尋ねられたり、子どもとのかかわり方についてのご質問をされた先生もいらっしゃった。今回採り入れた実習を早速学校にもちかえり、先生方に実行したいとメールで問い合わせをされる先生もいて、ファシリテーションに関心の寄せる先生方が増えていることを実感した。
派遣研究員:林 芳孝
テーマ:ことばの学習活性化
概 要:蟹江町内の5つの小学校から、約30名の先生がたが参加し、言葉を伝え合うことでお互いが受ける印象を味わい、話し合いを通じてお互いの考えを発展させる試みの研修を行った。最初は二重の輪をつくって、向かい合わせになったパートナーとテーマに応じた会話をする同心円実習で、お互いを知り合い、研修の場にチェックイン。その後、「人間関係を観る2つの視点」や「体験学習の循環過程」の小講義を行ったあと、「いわれてうれしい言葉」をお互いに出し合い、グループで合意形成を試みる実習を行った。それぞれの先生の言葉に込めた信念が語られたり、発言の少ない先生への働きかけが起こったりとホットな空間になった。この日の実習はどちらも、小学校の生徒さん向けにアレンジして実施することが可能な実習であり、研修終了後、どのように学校現場へ応用していくかが課題となった。(180分)
派遣研究員:水野節子
テーマ:ことばの学習活性化
概 要:年末の積雪の中、蟹江町の2つの中学校から13人の先生が集まって開催された。中心としたのは、言語活動の改善には、人の話を聞くことと自分から話すことが必要なので、それを体験できる場であること。また、どうしたら生徒が自分の意見を言えるのかに関心をもっているので、そのヒントが得られること。今回の体験を基に、学校でも実践できるようなものであること、などであった。研修ではまず、体験から学ぶということ、コミュニケーションはどのようなプロセスを経ているのかなどを、簡単な試みを通して体験的に理解していただいた。その上で、2つのグループに分かれ、コンセンサス実習を行った。合意を得るための話し合いは、2つのグループそれぞれの特徴が表れており、結論を出したグループと出さなかったグループに分かれたことも、その特徴に気づく助けとなっていた。また、日ごろの関係もグループに影響を与えており、メンバーが自分自身で互いにどのような関係をつくりあげているかを体験的に学ぶことができた。
派遣研究員:杉山郁子
テーマ:中堅看護職員育成のための理論と実際を学び実践に活かす
概 要:管理者としての自己の関わりの傾向に気づくことができる。中堅看護職への効果的な関わりについて説明することができる。効果的な関わりを実践するヒントを得ることができる。以上の3つを目標として、60人ほどの師長クラスの看護師が全国から集まって実施された。具体的には「体験学習の循環過程」「コンテントとプロセス」「ジョハリの窓」などの理論を伝え、まず、アイスブレイクで自分の気持ちに目を向け、その変化に気づくことを体験した。その後、9つのグループに分かれ、丁寧にプロセスを観ていくことができる実習を行う中で、自分自身がその中で何ができるかに取り組んでいただいた。参加者は仕事の現場で実際に課題があり、問題意識もはっきりしているためか、体験を通して自分がどのように人と関わっていくことができるかをしっかり考え、試みる姿もみられた。まとめの折にも実際的な質問がなされ、人を支えていくことについて共に考える時間となった。
派遣研究員:杉山郁子
テーマ:円滑な人間関係づくり
概 要:3学期、学級経営のまとめの時期を迎え、子ども同士が安心して学び合うことができる関係性や教室の雰囲気をつくるため、実際に生徒対象に実施可能な実習として、お互いがうれしい気持ちになるときはどんな言葉を投げかけられたときなのかを、グループに分かれて話し合う実習を実施。ポジティブな話題を心おきなく語り合い、多くのグループでは各自の多様な感受性を認め合って合意形成を進めることができた。
しかし、限られた時間のなかで、集合が遅れて開始時刻が延び、冒頭には同校の人間関係づくり部会の先生から生徒対象に実習を実施する際の質問があり、それに答える時間をとったことから、ふりかえり、わかちあいの時間がなくなった。そこで、ふりかえり用紙を配布し、どのようなふりかえり、わかちあいを計画していたかを説明した後、先生がたに「今ここで、時間を延長してふりかえり、わかちあいを行いますか?それとも、今日はここで終了しますか?どちらでも構いませんので、先生がたで決めてください」と問い、その場で合意形成の実践を実施。わずか数分の話し合いではあったが、まさに自分や他者のプロセスを語る意見や遅れてきた先生が挙手して陳謝してくださる場面に出会い、体験学習の循環過程をまわす話し合いができたように思う。(70分)
派遣研究員:水野節子
テーマ:コミュニケーショントレーニングセミナー
〜人間関係トレーニングの技術を磨きましょう〜
概 要:教員や青少年教育指導者、職場の社員教育に携わる人を対象に、体験学習の手法に関する理解を深めること、体験学習の手法を効果的に活用するためのファシリテーション技術の習得を図ることを趣旨として実施した。参加者12名。はじめに、ラボラトリー方式の体験学習の学び方や、コンテントとプロセスのレクチャーならびに、プロセスの視点を体験的に理解しファシリテーションのあらましを理解するために、2つのグループに分かれて2つの実習を体験した。その後、ファシリテーションのレクチャーを聞き、それぞれのグループが相手のグループに実習を企画・実施する機会をもった。どちらのグループもタイプの違うものではあったが、コンセンサス実習を行い、全員がファシリテーターとして関わることを試みた。実施後はクリティークの時間をもち、互いにファシリテーションのあり様について検討することができた。ファシリテーターとしても、実習を受ける側としても、誰もが積極的にまた主体的に学ぶ姿勢で臨まれ、そのことが学びを大きく膨らませてくれていた。最後の全体をふりかえる時間では、それぞれが日常の現場で、どのようにこの学びを生かすことができるかを考える時間も過ごした。
派遣研究員:杉山郁子
テーマ:人間関係トレーニングを体験してみましょう!!
概 要:青少年施設の職員、社会教育主事、学校の先生を中心に体験学習に関心のある皆様を対象として、3年前から毎年開催されている定例研修。今年は震災の影響により、基礎編2日間の日程が1日となり、開催時期も例年の夏から冬へと変更になって、参加者16名で凝縮されたプログラムを実施した。午前中はコミュニケーションの原点である話すこと、きくこと、観察することを意識的に行う実習を、午後からは一転して無言で探検する実習、グループごとに輪になって行う軽い身体運動のブレイク、そして最後にグループで話し合って行う問題解決型実習を提供。参加者のプログラムへの参加が積極的で、ふりかえり、わかちあいも熱心に行われた。朝、集まったときには初対面の人が多い集団だったのに、夕方の休憩時に窓の外に広がる猪苗代湖に夕焼けが差し込んできたときには、全員がその景色をながめて「きれいだね」と言い合う仲間になっていたのは、そこにいた全員にとって心地よい体験になった。実習の合間には「コミュニケーション・プロセス」、「人間関係をみる2つの視点」、「体験学習の循環過程」等の小講義を行い、最後は明日からの現場に向けて自分が取り組みたい課題を設定して研修を終えた。(全420分)
派遣研究員:水野節子
テーマ:職場におけるリーダーシップ
概 要:主任に昇進した59名(1名欠席)の方々を対象としたリーダーシップ研修。20歳代から50歳代の方が受講された。最初にリーダーとフォロワーの映像を見ていただき、リーダーシップとはどういうものかについて考え、マズローの欲求段階説、そのなかでも承認欲求についてお話した。今回はとくにリーダーとして「観察する」ことに重点を置き、中日ドラゴンズの落合監督の退任会見の例をあげ、プロセスの話とともにどのような点から観察をするかを解説した後、実習に取り組んでいただいた。終了後、ふりかえりをし、それぞれのかかわり方、観察をしたことをわかちあった。最後に伏見工高元ラグビー部監督の話を引き合いにリーダーとしてのありようを紹介した。おそらくほとんどの方が体験学習を体験するのは初めてと思うが、わかちあいは30分以上行われ、ひじょうに熱心に、ていねいに取り組んでいただいた。
派遣研究員:林 芳孝
テーマ:クラス運営で大切にしたい2つの視点、プロセスとコンテントを学ぶ
概 要:昨年に引き続きの研修の実施で、さらに一歩進んだ集団を見る力を学ぶ2回の現職教員研修を実施した。いずれの回も30人弱の先生が参加され、2回とも5つに分かれてグループワークを行った。1回目は、昨年行った3回の研修での学びをふりかえり、体験学習の循環過程を基に体験から学ぶということをお話しした。その後、問題解決実習に取り組んでいただき、その中で起こった具体的な出来事から気づいたことを互いにフィードバックしあうことで学びを進めていった。3か月後の2回目では、プロセスを観る視点を簡単にお話しし、ノンバーバルの問題解決実習に取り組んでいただいた。その中で、個々の人の様子やグループの様子に注意を向け、お互いの間で、またグループで、どのような影響があるのかを体験を通して学んでいった。参加した先生方は、実際のやり取りを具体的に挙げてフィードバックをしたり、ふりかえっていくことに苦労をしながらも、率直に感じたことや気づいたことを相互に伝えあい、日常の生徒との関係も鑑みて学びを進められていた。
派遣研究員:杉山郁子
テーマ:コミュニケーション術実践講座:コミュニケーション力を高め、地 域活動に生かす
概 要:初日を出雲市にある東部社会教育研修センターで、2日目を浜田市にある西部社会教育センターで実施した。島根県は面積が全国では19番目の広さで、人口は46番目という特色を持っている。こうした背景をもとに、地域で活動、活躍されている方々に地域とのつながり、人とのつながりをより深めていただきたいという期待から、コミュニケーション力を高める研修のご依頼を受けた。概念的な話として「プロセス」、「体験学習」、「ジョハリの窓」、「グループプロセス観察のポイント」などをお話した。実習は、受講者の皆さまが地域活動のなかで採り入れやすいだろうと思われる実習を選び、午前に情報紙を使った問題解決実習、午後は身体を動かし、観察しながら協働する実習を用意した。また、受講者のご様子から「懸念」、「マズローの欲求段階説」、「自己概念」もあわせてお話しし、地域の人たちとかかわる上で実際に参考にしていただけるように努めた。センターや受講者の方のお話しを聞くと、島根県のおかれている現状は将来の日本を象徴しているのではないかと個人的に感じる。地域のためになんとかしたいと思って奮闘されていらっしゃる、遠路より駆けつけていただいた皆さまが中核となって地域を盛り立てていこうとするその熱意に感動し、微力ではあるけれども今後もなんらかのお手伝いができればと心より思った2日間だった。
派遣研究員:林 芳孝
テーマ:コミュニケーションづくりのための体験活動
概 要:国立磐梯青少年交流の家体験活動普及啓発事業として、青少年団体指導者や青少年の体験活動に関心のある方など12名、体験学習に初めてふれる人を対象に3時間の研修を行った。「体験から学ぶということ」と「人間関係をみる二つの視点」についてレクチャーを行ったあと、情報紙を用いた問題解決実習「おもしろ村」を行った。自分や他者がどのような話し方、きき方をしていたか、また、そこでどのような気持ちが起こっていたかを意識しながら実習に取り組み、メンバー同士の率直なわかちあいの中では、プロセスに気づきそこに関わっていくことの大切さや難しさなどが語られ、また普段の自分のコミュニケーションのパターンに気づき、次の体験へどのようにつなげていくかの吟味もなされた。受講者同士は顔見知りが多く、互いに率直に話ができる開放的な雰囲気があり、楽しい時間を過ごすことができた。
派遣研究員:岡田衣津子
テーマ:他者と共に行動し、一人ひとりの活躍に気づく
概 要:一昨年から愛知県立起工業高等学校昼間定時制課程にて行っている、ラボラトリー方式の体験学習を用いた研修の取り組みをもとに、不登校や学習障害等の一面をもち、人と共に行動することが難しい傾向にある生徒が多数在籍する現代の定時制・通信制高校において、生徒間の関係に変化が起こり、他者とかかわることへの抵抗感が少なくなるような実習を、養護の先生がたを対象に実施。「ラクーンサークル」と呼ばれる丈夫な輪を使って行ういくつかの実習を体験していただき、それをふりかえって口頭でわかちあいを行った。実習を実施する際の注意事項やその前提にある「人間関係をみる2つの視点」についても話し、起工業高校での取り組みを事例として紹介した。(100分)
派遣研究員:水野節子
テーマ:リーダーシップ理論
概 要:テーマはリーダーシップ理論であるが、より理解が深まるようにマネジメントの歴史的な変遷をたどりながら、さまざまなリーダーシップ理論を小講義で行った。 Personnel Management (PM) からHuman Resource management (HRM) へ移っていくなかでの組織における成員の位置づけや意味合いを解説し、リーダーシップのありようについて説明をした。今回は、PM(Performance - Maintenance)理論によるリーダーシップ論を反映した実習を行った。係長に昇任した19名の学習者にまず自分なりのねらいを立ててもらい、実習に取り組んでいただいた。実習は、途中で「ショートわかちあいタイム」をもち、各自がねらいにどのように取り組んだか、後半ではどのようなことに取り組もうと思うかをわかちあった後に再び実習に入った。終了後にふりかえりをし、自分のねらいの達成度や自分を含めた他のメンバーのリーダーシップについてなどを相互にわかちあう時間をもった。実習を終了した後、小講義としてShared Leadership (Pearce, 2003)及びServant Leadership (Greenleaf, 2008)を紹介し、リーダーシップを発揮するために心に留めておくことなどを解説した。
派遣研究員:林 芳孝
テーマ:自分と仕事・会社とのつながりを考える
全体概要:新入社員の職場定着を支援し、自社の魅力発見や同期ネットワークの構築を目的として、中小企業各社の新入社員合同研修を全5回で行った。講座内容として、受講者一人ひとりが「私の社内地図」をつくり、講座のなかでプレゼンテーションすることを全体の課題とし、受講者は実際に自ら企画立案して、取材・情報収集の上、社内地図を作成しプレゼンテーションを行った。そうした体験を通じて、自分が勤務する会社への理解を深めるとともに、仕事を一人で抱えこまず、わからないこと、不安に思うこと等は自ら他者に相談し、他者の協力を得て前へ進んでいくことを学んだ。そして、自分と仕事・会社とのつながりを考えた。
派遣研究員:水野節子、林 芳孝、間宮基文、杉山郁子、岡田衣津子、岸田美穂
各回の概要は次の通り。
【第1回:学びのチームビルディング】2011年5月27日
この研修で初めて出会う仲間と共にチームビルディングのための実習を行い、学び合う関係づくりを進めた。そうした体験を通じて、ラボラトリー方式の体験学習の学び方を共有。そのうえで、毎月1回5ヵ月間にわたって行うこの講座の流れを説明した。(240分)
メインファシリテーター:水野節子、岡田衣津子
【第2回:会社発見!私の社内地図】2011年6月17日
自らが働く会社を語るときのツールになる「私の社内地図」の企画に着手。どのような社内地図を作成するか、プレゼンテーションまでにどんなスケジュールで完成させるかを計画した。入社3ヵ月目の新入社員がほとんどだったため、心許ない状態で企画を進める受講者が多く、グループに分かれて相談しあう時間をもったことが有効に働いた。(180分)
メインファシリテーター:水野節子、間宮基文
【第3回:会社発見!私の社内地図2】2011年7月15日
各自が会社で行ってきた取材・情報収集をもとに「私の社内地図」を作成。一つの会場でグループごとに分かれ、各自が模造紙を広げて社内地図を作成する体制をとったため、グループメンバーの作成の様子を見て自分の社内地図作成のヒントを得る人や、作成に進めないメンバーをサポートするグループの様子が見られ、グループ内の相互支援関係ができていった。(240分)
メインファシリテーター:水野節子、岸田美穂
【第4回:私の会社紹介】2011年8月19日
各自が作成した「私の社内地図」を用いて、一人10分間のプレゼンテーションと質疑応答を実施。研修開始当初の5月には自社に対する知識が少なく、社内地図作成に消極的だったメンバーが自分の言葉で会社を語る様子は頼もしく、成長が感じられた。それをきく他メンバーからの質問も多く、質疑応答のやりとりを通じて、その人なりの会社や仕事への思いが多く語られた。(240分)
メインファシリテーター:林 芳孝、杉山郁子
【第5回:働く自分を見つめ、育てる】2011年9月16日
研修の最後にグループで実習を行い、ふりかえり、わかちあいを行うとともに、今までの研修でさまざまな体験をしてきた今の自分をふりかえり、研修での学びや気づきを明らかにし、グループでわかちあった。その上で、今後どのように働いていきたいか、そのためにどのようなことにチャレンジしたいかという今後の目標を立てて研修を終えた。(240分)
メインファシリテーター:林 芳孝、間宮基文
テーマ:自分自身や相手との間で起こるできごとや気持ちの動きを味わう(思いやりについて考える)
概 要:明豊中学校には2009年から継続してラボラトリー方式の体験学習を現職教員研修に採用していただいている。今回は相手を思い、慮る気持ちを感じ、味わえることをテーマとした実習に取り組んでいただいた。実習は、先生方がペアになり、相手の声なき声に身体と心を使って聴くことに取り組む実習を行った。短い時間にもかかわらず、また先生の間とはいえそれほど関係性が深くない間柄のペアもあったにもかかわらず、それぞれが体験したことをていねいにふりかえり、思いやることを考える時間となったのではないかと考える。
派遣研究員:林 芳孝
テーマ:コミュニケーション能力の育成
概 要:名古屋市立学校教育研修推進事業の校内研修支援として、教員10名ほどを対象として2回の研修を行った。初回は一方通行と双方通行のコミュニケーションの違いを学ぶことを中心に行った。一方的にファシリテーターが伝えたことを絵にすることを体験したうえで、メンバーがペアになりお互いに自分の手元にある絵を説明して相手に描いてもらうことで双方通行のコミュニケーションを体験していただいた。両方の体験からコミュニケーションをする際の自分の傾向や、気持ちの変化などの気づきを通して学んだ。また、コミュニケーションのプロセスについてもレクチャーにより理解していただいた。2回目は問題解決実習により、グループでコミュニケーションをすることを体験した。その中で自分が何かを伝えるときにどのようなことを意識しているか、人の話を聞くときにどのような聞き方をしているかを、それぞれの率直なふりかえりを通して具体的に学びを深めた。日常の互いの傾向などにも気づけ、少人数の学校だからこそ気づけることもあり楽しい時間となった。
派遣研究員:杉山郁子
テーマ:グループを観る2つの視点を理解し、そこに関わる体験をする
概 要:聖園女学院の先生が、昨年度の体験学習実践研究会に参加されたことからご縁をいただき、本年1月12日に学生を対象とした実習を行い、今回は先生を対象とした研修を実施した。聖園女学院は中高一貫性のため、そのほとんどの先生と事務職の方あわせて50名弱の方が参加された。研修は、アイスブレイクを行った後、「体験学習の循環過程」、「ジョハリの窓」の小講義を実施、その後「コンテントとプロセス」の解説をして、実習を行った。外国籍の先生を初めとして体験学習を初めて体験される先生がほとんどであったが、ふりかえり、わかちあいもていねいに取り組んでいただいた。わかちあいの様子をみても、先生方がオープンにご自身が感じたこと、気づいたことを語っておられ、会場全体もにぎやかで楽しい雰囲気に包まれていることが印象に残った。今回先生方が体験されたことがぜひ日常の生徒たちとのかかわりのなかに活かされるようお願いし、研修を締めくくった。
派遣研究員:杉山郁子、林 芳孝
テーマ:コンセンサスによる集団の意思決定を体験する−その2
概 要:2010年度より沢上中学校の現職教員研修にラボラトリー方式の体験学習を採り入れていただいている中での本年度2回目の研修。先回のコンセンサス実習から気づきや学びが多かったことから、コンセンサス実習のうち、正解がある実習をという希望があり、今回は生徒にも受け入れやすい内容のコンセンサス実習に取り組んでいただいた。自分の発言の主張を繰り返すよりはまわりのメンバーの話をじっくり聞こうとする人もあり、先回とは違う様相が見られた。ふりかえりの後のわかちあいでは、少数意見のほうが正解であったグループもあったことから、それぞれの意見を聴くことや、初めに全員が同じ答えを選んでいるのがわかっても、それぞれの意見を聴くことでそこへの見解や思いに違いがあることなどが取り上げられていた。また、こうしたふりかえりやわかちあいの取り組みが、通常の授業後に導入することができないかなどの意見も出されたりした。
派遣研究員:林 芳孝
テーマ:コンセンサスによる集団の意思決定を体験するなかでプロセスに気づき、働きかける試みをする
概 要:2010年度より現職教員研修にラボラトリー方式の体験学習を採り入れていただいている中での通算で4回目、本年度は2回目の現職研修。9月に生徒を対象にコンセンサス実習を行うということから、今回の実習は正解のある実習に取り組んでいただいた。早々に結果を出し、おしゃべりをしだすグループや、直近に体験した生徒の様子から想像してグループの意思決定を図ろうとするグループなど、様々なグループでの取り組みの違いが起こった。早く話し合いを終えたグループなどでは、少数意見が正解だったりしたこともあり、それぞれの話を聴きあうことの大切さが全体のわかちあいのときに語られた。また、コンセンサス実習の意義が問われたが、全員の合意が前提であるということから一人ひとりの意見や考え、思いが大切にされながら集団の意思決定へと向かうプロセスが人間関係づくりに活かせるといったことが確認され、現場での導入の可能性に理解と納得が得られた研修となった。
派遣研究員:林 芳孝
テーマ:安心して学べる学級づくり
概 要:夏休み明けに学級づくりを進める2学期当初、子ども同士が心を開き安心して学ぶことができる関係性や教室の雰囲気をつくるために、グループごとに無言で行う実習を実施。無言で速やかに課題を達成するには、お互いの行動をよく見て、自分ができそうな協力は進んで行うことが必要であり、各グループでメンバー間に働きかけの様子が見られた。なかにはクスクス笑いが起こる和やかな状況になったグループもあり、実習終了後のわかちあいでは実習中に各先生が感じたことが豊かな言葉で語られた。お互いの行動に関心を持ち、今ここでの様子をよく見ること、そして自ら協力的にかかわっていくことで、その場の雰囲気やお互いの関係に変化が生まれることを実感する時間となった。(90分)
派遣研究員:水野節子
テーマ:コンセンサスによる集団の意思決定を体験する
概 要:2010年度より沢上中学校の現職教員研修にラボラトリー方式の体験学習を採り入れていただいており、通算で3回目、本年度の1回目の研修である。今回は、学校現場ではよく採用される多数決によらずにコンセンサス(全員の合意)による集団の意思決定を体験する実習にとりくんでいただいた。基本的に自分が納得しない限り自分が決めた決定を変えることはできないというきまりがあることから、グループ内で共有できる基準を話し合って意思決定をするグループや、個人の主張のぶつかりあいのため意思決定まで至らなかったグループなどもあった。ふりかえり、わかちあいをした後の全体のわかちあいでは、コンセンサスをとるむずかしさ、自分を大切にし、相手も大切にしながら集団の決定を進めていくことの困難さなどが語られ、そこから多くの気づきや学びがあったことが語られた。
派遣研究員:林 芳孝
テーマ:学級集団の育成 〜教育ファシリテーションを通して〜
概 要:横須賀では教える教育ではなく、自らが学ぶ教育を目指して取り組みを始めている。その中で子供の「なぜ?」を引き出す教師の関わりにファシリテーションスキルが有効だと考えられた。研修は市内小中学校からファシリテーションに関心のある33名の教員が集まり行われた。まずラボラトリー方式の体験学習の学び方である「体験から学ぶ」ということを理解し、その後実習「ストップウォッチ」を行い、今ここで起こっていることから自らが学びを進めていくことを体験的に学ぶ機会とした。最後に体験をとらえる二つの視点である「コンテントとプロセス」についてお話し、自らの体験から得た気づきを整理することに役立てていただいた。参加者の皆さんは誰もが積極的に実習に取り組み、体験→指摘→分析→仮説化→体験の学び方やふりかえりの意味を理解し、今後の生徒との関わりのヒントを得ていかれたようであった。
派遣研究員:杉山郁子
テーマ:チームビルディングセミナー
概 要:日ごろ各セクションに分かれて業務改善に取り組む方々を対象に、チームビルディングをテーマとした研修を行った。2日間実施され、1日目は活発な意見や質問が飛び交う中、「私の窓」からスタートし、それぞれのねらいを設定。名画鑑賞では、創造性あふれるタイトルや名画が完成し、日ごろとは違う一面に触れるなど、にぎやかなやりとりが見られた。午後は問題解決型実習と創作型実習を用意。タワー・ビルディングでは、組み立てる段取りを丁寧に設定し、分担して進めたチームや、組み立てたタワーが思いの他高さが稼げず崩れそうになるなど、それぞれのありようから、グループの中でかかわる自分の特徴やグループプロセスに目を向ける場が生まれた。
2日目は、はじめに小講義「グループプロセスを観る視点」を行った。そして「私の窓」に前回の学びと今日の目標を設定。午前に問題解決実習「ブロックモデル」を実施。正解率は約9割と高く、グループにより一層なった感じであった。午後はコンセンサス実習「月で遭難したときにどうするか」を実施した。グループでは、コンセンサスに向けて活発な意見交換がされた。ランデブー地点まで到着するための新たな案を考え出したグループもあり、より結束力が強くなったようであった。そして、今後の現場に学びを活かすために、二日間で得た学びの中で、今後につなげていきたいことを「私の窓」に、明文化して終了した。
派遣研究員:杉山郁子、岸田美穂、間宮 基文
テーマ:プロセスを大切にした指導者をめざして
概 要:3月に実施予定だった講習が延期され、今回の講習となった。参加者は、救急隊員として活動し、薬剤投与指導者となる25名である。全体のねらいの説明においてとくに「自分の心の動き、気もちの動きに注目する」、「よく観る」ということを今日一日に心がけることとしてアナウンスした後、実習に進んだ。実習をひとつ行った後、小講義「体験学習の循環過程」と「JOHARIの窓」を解説、その後、情報紙を使った問題解決実習に取り組んでいただいた。「人間関係を観る二つの視点」でコンテントとプロセスの説明をし、指導者としてなにを教えるのではなく、受講生が学ぶのをどのように支援するのか、そのために今日はまず自分が自分のプロセスを意識するように補足した。午後からはコミュニケーションの実習と「コミュニケーション・プロセスとは」の小講義。そして、自分のねらいを定めた上での実習への取り組みをしていただいた。プロセスという視点を初めて知る人がほとんどの状況であったが、本講習が成果に結びついているという実績からも、参加いただいた方々がプロセスを大切にした指導者になる基礎を修められたと思われる。
派遣研究員:杉山 郁子、林 芳孝
テーマ:ファシリテーター研修
概 要:人材育成コーディネート推進事業(コーディネーターの育成)として、ファシリテーション講座を2回、各3時間で実施した。参加者は、キャリア教育コーディネーターとして活躍している10数名。第1回は、ファシリテーターの基礎を学ぶ、グループの中で他者とかかわる際の自分の特徴に気づく、グループ・プロセスの視点を学ぶことをねらいに、キャリア教育コーディネーターとして「自分たちが大切にしたい視点」について話し合った。その後実際に、事業の発表会時に一人ひとりが目標を設定してそこに臨んだ。第2回は、事業のふりかえりとわかちあいをし、それを基に実習「5人のツアーガイド」に取り組み、最後にグループ活動におけるファシリテーションのポイントを抽出して、全員でシェアーをした。ファシリテーターは全体を観ることと起こっていることに対して臨機応変に対応することがとても重要なことであるという気づきやファシリテーションの難しさについて多くの意見が活発に出された。
派遣研究員:間宮基文
テーマ:グループのプロセスに気づき、働きかけることができるファシリテーション力の育成
概 要:看護管理者制度ファーストレベル教育として看護チームのマネジメントにあたる参加者を対象に、グループの中での人間関係(グループ・プロセス)に目を向け、意識的に働きかけるファシリテーションの理解とスキルの習得を目指して、メンバー全員がグループ内で交代して各実習におけるファシリテーター役を体験するプログラムを実施。実習は、ラボラトリー方式の体験学習のオーソドックスな実習などから、看護・病院における共通の課題などをグループでディスカッションする内容で実施。実習後は毎回、グループでふりかえり・わかちあいを行うとともに、ファシリテーター役に対してメンバーからフィードバックを行った。その後はインタビューとコメントにより学びの共有と一般化を促進。さらに小講義による知識提供も適宜行い、グループの発達とモチベーションの向上を支援した。プログラムの内容としては非常に盛りだくさんであったが、参加者は精力的に2日間のプログラムに取り組み、グループが課題を効果的に達成するとともに、グループメンバーが成長するために発揮されるリーダーシップとしてのファシリテーションを体験から学ばれた。
派遣研究員:津村俊充・林芳孝・鈴木由子・山岸裕
テーマ:自己開示をする。そして、フィードバックをする、受ける
概 要:昨年度に引き続き、今年度も小牧中学校の現職教員研修に体験学習を採り入れていただくことになった。新任の先生、他校から転任されてきた先生と在任の先生方が一同に集まる4月1日に現職教員研修として実施された。とくに初めての先生もいらっしゃることから、最初に「コンテントとプロセス」、「ラボラトリー方式の体験学習の循環過程」の話をし、アイスブレイクを行った。その後、「心の4つの窓」としてジョハリの窓を紹介。自己開示とフィードバックの意味と意義を説明した。実習は、先生方が全校的に生徒に対して体験学習を実施するということもあり、情報紙を使った問題解決実習を行った。実習、ふりかえり、わかちあいにおいては、新任の先生方も臆することもなく自分の体験を内省し、わかちあいを行う姿勢が印象に残った。本校では積極的に体験学習を採り入れていく方向にあるので、今後も強力にバックアップしていく予定である。
派遣研究員:林 芳孝